松阪ダンボールコンポストの会へようこそ
ダンボール箱の魔力で、家庭の生ごみを有機肥料にしませんか?
半年で約30Lの有機肥料ができます。
燃えるゴミ出しが週1回以下に減らせます。
私たちの日常生活に於いてどうしてもゴミが出てしまいます。その量は意外に多く、一人一日当たりのごみ排出量(推定値)を政府が発表しています。H29年度では全国平均/918g、三重県平均/947g、松阪市/974gです。この松阪市の状況は改善したいものです。
次に、日常生活が排出するごみの中で最も多いのは厨芥類(生ごみ類)で、約1/3程(重量比)占めるとの報告もあります。
そこで、各家庭に於いて出てしまう生ごみを堆肥に変え、それを使って屋敷内での野菜や花づくり。友達と一緒になって街の空き地に、お家で余った花の苗を植え、生ごみ肥料で育て、空き地を花で飾る活動は如何でしょうか。
また、燃えるごみ集積場問題の一つに、カラス等によって燃えるゴミが散乱被害に逢い、片付けに精をだされている方がおられます。(大変ご苦労様です)
この問題も、各家庭で生ごみを堆肥化にすれば解消できます。
更に、私たちは生ごみ堆肥化リサイクル活動を通じ、資源の無駄使いや持続性にも関心を持つようになり、環境保護活動への関心もより高まることでしょう。
そして、一人一人の活動が周辺に伝わってゆき、やがて地域全体へ広がると、地域コミニュケーション密度の更なる強化にも影響を及ぼすことができると考えます。
花々であふれる街、清潔さあふれる街、会話が飛び交う街を目指し、生ごみ堆肥化リサイクル活動は如何なものでしょうか。
ダンボールコンポスト法の特長
☆アピールポイント:簡単に作れる生ごみからの有機肥料
Point ① 安全な有機肥料が手に入る。 【年間で60Lくらい】
Point ② 可燃ごみ出しの回数が減る。 【1回/週以下】
Point ③ 悪臭から開放されます。 【台所に生ごみが無い】
Point ④ 松阪市のごみ処理費用を大幅削減。【現在約1万円/人・年の費用】
Point ① 好気性のバクテリアが生ごみを分解するので、嫌な臭いの発生なし!
Point ② 設置場所はベランダ、テラス等の狭い場所でもOK!
Point ③ 堆肥化の手間は、生ごみを投入した際のかき混ぜだけ!
Point ④ 資材費用は年間で1,500円程。松阪市から600円の補助あり。
【必要資材と道具類】
☆ダンボール製容器セット:
ダンボール容器を使用する狙いは、生ごみの大半を占める水分を外部に放出する為です。
水分透過性が悪い容器を使用すると、生ごみは発酵→分解工程をたどる為、発酵工程で腐敗臭が発生し悪臭に悩まされます。
当団体が提供する容器セット
堆肥化中に生ごみを分解するバクテリアは生ごみだけではなく、紙も分解するために穴ができるので、内側の箱が交換できる二重箱構造をしています。
市販のダンボール箱は1重構造ですが十分使用できます。ダンボールの網目が2重構成のものは最適です。
写真は、箱にスリーブを入れたところです。
底じき
箱の底じきです
完成した箱の底に敷きます。
上蓋
掻き混ぜ作業を容易にする為に、開口寸法が正方形に近い容器を選んでください。
上蓋は布製も使用できます。
☆基材セット
・当団体が提供する基材セットは、「ピートモス」/15L、「もみ殻くん炭」/10L入っています。
・ピートモスに代えて「おが屑」「竹パウダー」も使用できます。
・どの材料を選んでも配合割合は、もみ殻くん炭/2に対して主材/3の割合を勧めます。
・ピートモスともみ殻くん炭を掻き混ぜた後、3-4Lの水を降りかけ、掻き混ぜた状態にすることで、生ごみ投入後スムーズな分解が始まります。
☆その他の道具類
置台:
写真の様な網台やビール瓶箱を用意し、
その上に容器を置きます。
・容器に投入された生ごみの水分は、底に沈むので、容器を地面に直接置くと、容器の底の腐敗が速く進みます。
スコップ
日々の掻き混ぜに使います。
金属製、プラスティック製は問いません。
クラフトテープ(紙製接着テープ)
容器つくりに使います。
表層がビニールのテープやガムテープは使わないこと。
(水分透過性が低いので、テープの貼った部分の腐食を早め、
短期間で容器が使えなくなります)
クラフトテープの貼付は必要部(強度の確保、害虫が卵を産み付け難くする)のみと
します。(容器の腐食加速と、生ごみからの悪臭発生を阻害するため)
生ごみ堆肥化工程
☆生ごみが分解される概要:
ダンボールコンポスト法では生ごみ分解に『好気性バクテリア』の力を借ります。
容器に投入した生ごみの水分は外部に蒸発放棄されます。
残った生ごみ本体を好気性バクテリアが分解し、生ごみの姿が消えていくと共に、基材のピートモスが堆肥化していきます。
よって、大量の生ごみを投入しても、基材のかさ変化は殆どなく重量のみ増します。
好気性バクテリアは特殊なものではなく、自然界に生息しているものです。
☆生ごみ堆肥化工程:
★工程概要は次の3ステップです:
ステップ①:生ごみ投入を継続する工程を指します。
ステップ②:ステップ①の中で行いたいリフレッシュ工程を指します。
ステップ③:生ごみ投入を終了し、投入した生ごみ全部を分解する工程(熟成工程)を指します。
★ステップ①:生ごみ投入工程
1)生ごみを一気に投入する。
2)スコップで容器の中全体を掻き混ぜて、生ごみと基材が良く触合うように、および基
材の底まで空気が行きわたるようにします。
3)上蓋かキャップを被せ、害虫の容器への侵入を阻止します。
生ごみが発生したら、以上の手順を繰り返します。
旅行などで1W程生ごみ投入が無くても問題生じません。
★ステップ②:リフレッシュ工程
1)リフレッシュ工程の目的は次の内容です。
・容器隅の基材は生ごみ分解に使用されていないケースが多いので、基材使用度のバ
ラツキが生じるので、出来るだけバラツキを防ぎたいものです。
・容器の水分含有が高くなり強度が低下するので、乾燥させて容器強度を高めます。
2)容器の中の基材全てを取り出し、全体を良くかき混ぜます。
3)容器の底を上に向けて太陽の光に当て乾燥させます。
出来れば、スリーブや底敷も取り出し、太陽の光に当て乾燥させます。
4)外箱の中に底敷やスリーブを収めるとともに、基材も再投入します。
生ごみ投入ステップ①の中でリフレッシュ工程を細目に行うと、容器類の長期使用と
出来上がった基材の肥料度バラツキを抑えられます。
★ステップ③:熟成工程
1)熟成工程の目的は、箱の中に投入した生ごみを完全に分解することにあります。
2)生ごみの投入は停止します。
3)1週間後に1-2Lの水を追加しながら全体を掻き混ぜます。
基材内部の水分量を増し、空気を送り込むことで、未分解の生ごみの分解を助けます。
4)3)の作業を5回(5週)行います。
以上で、野菜作りなどの有機堆肥として使用できます。
生ごみ堆肥化中の留意事項
☆好ましい生ごみ類:
残飯,麺類
野菜屑,果物とその皮
きのこ類
茶やコーヒーの搾りかす
廃食油,米ぬか/大好物
卵の殻(握り潰す)
魚/(皮,骨,頭)
肉/身,脂
海老,蟹/甲羅
☆好ましくない生ごみ類:分解に長期間要するものは入れない
動物の骨類
貝殻類
魚の大きい太い骨
栗皮や柿のへた
かぼちゃやすいかの種
玉ねぎの表皮
*気が付いたら取り除きましょう。
☆投入生ごみの大きさと水切り:
★大きさ:ゆるい適度
1)細かく切る程分解速度は早くなるが、みじん切りの必要はありません。
・キャベツの葉であれば3×3cmくらい
・キャベツ等の芯であれば2cm角くらい
2)魚の頭は大まかに切ります。(できれば湯通しを勧めます)
3)うどん等の寸切りの必要はありません。
★水切り:ゆるい適度
1)三角コーナー等に入れ保管と水切りを行ないます。
2)乾燥は不要。(逆に分解を阻害します)
☆生ごみ投入期間について:
★基材の分解能力限を見極める方法:
生ごみを投入しかき混ぜた時に、暖か味を感じない様になった。
3~4日前の投入物が分解されていない、基材がかさばってきた。
プーンとアンモニア臭がしてきた。
★簡易的な見極め方:生ごみ投入期間
野菜の調理くず等を主体とする生ごみを50Kg以上投入することで、市販の牛糞堆肥を超える肥料度に仕上がることが分ってまいりましたので、こちらをお勧めします。
尚、世帯人数によって生ごみ発生量に違いがあるので、次の目安は如何でしょうか。
・2人家庭 :5ケ月以上 (1日当たり/3-400gの排出量)
・4-5人家庭 :3ケ月以上 (1日当たり/5-600gの排出量)
★容器の置き場所と注意点
ダンボール製容器より、雨が吹き込みにくい場所をお勧めします。
降雨の際に容器が濡れる可能性がある場所においては、雨天時にはビニールシート等
でカバーをしましょう。
屋外に置いた例
・注意事項
容器を地面に直接置くことは避け、網台などの台の上に置きましょう。
(箱底面の腐敗や、生ごみ投入中での発酵臭の発生源になります)
雨天時の対処例
雨天時にはビニールシートなどでカバーします。
設立目的
ダンボールコンポストを使った生ごみ堆肥化づくりを各家庭に普及させ、持続的社会づくりに寄与する。
家庭から出る生ごみを堆肥化して野菜づくりや園芸用有機肥料として使い、個人活動として資源リサイクルの輪づくりを支援する。
家庭から廃棄される燃えるごみを大幅に削減するとともに、生ごみ集積場所でのカラス等による散乱被害発生機会を減らし、地域の清潔維持に寄与する。
松阪市のごみ収集~焼却工程に於ける大幅な燃料費削減とCO2排出削減に寄与する。
活動概要
1 生ごみ堆肥化の啓発と普及
2 ダンボールコンポスト用資材を安価で迅速に提供
3 市内外の関係団体と連携
ダンボールコンポストによる生ごみ堆肥化の進め方について、各種講座開催や個人相談に対応して、市内全地域への普及活動を行なう。
松阪市主催講座での講師
公民館や自治会開催講座での講師
口コミによる井戸端講座での講師 (mini講習会)
2. 資材をより安価で迅速に提供し、環境保全意識高い人の芽を摘まない活動
講座開催等を通じた初回用資材対応(講座開催の場合)
堆肥化継続者への更新用資材対応(要望者と連絡を取り合い引渡場所を決定)
【資材の調達法】
☆ダンボール製容器の調達:容器セット
★資材関係を扱っているお店で調達もできます。
多くの場合は、波目が1つ(1重)のダンボール箱が販売されています。
尚、2重箱構成ではなく1重箱構成で販売されています。
蓋はついていませんので、何か蓋となるものを探す必要があります。
★今までの経験を活かし、当団体では次のような容器セットを提供しています。
何れの部品も波目を2重構造としています。
(機械的強度大)
外箱と内箱の2重箱構成としています。
(内箱は腐食し易いく、取換えできる構成)
容器セットに上蓋を含んでいます。
☆基材セットの調達:
★資材専門店で『ピートモス』『もみ殻くん炭』それぞれが袋入れの状態で販売しています。
所要量は準備する容器の大きさによって異なります。
生ごみを投入し搔き混ぜ作業が必要より、容器の7-8割くらいの容量が好ましい。
『ピートモス』と『もみ殻くん炭』の容積割合は3:2とします。
★当団体では次の様な機材セットを提供しています。
袋の中にはピートモス/15L、
もみ殻くん炭/10Lが一緒に入っています。
容器に入れる前に、両者の掻き混ぜと、
水3-4Lを投入しながら搔き混ぜ、基材の水分
調整を勧めます。
(生ごみの分解始まりをスムーズにできる状態をつくります)
松阪市補助金制度
松阪市では生ごみ堆肥化活動を支援していて、堆肥づくりに必要な資材や器具購入に対する補助金制度があります。そのポイントは次の通りです。
☆対象物例:
堆肥化用器具:例:家電メーカーが販売している電気式生ごみ処理機
堆肥づくり用部材:容器類
堆肥づくり用資材:例えばピートモスやもみ殻くん炭等の資材
☆支給条件:
補助額:購入金額の半額 (但し百円未満は切捨て)
補助上限額:申請1回につき3万円:
申請提出限:半年以内の領収書であること
申請回数限:制限なし
その他:堆肥化中を示す写真、補助金振込先の通帳の同時提示が求められます
☆申請書の提出先:
地区市民センター又は松阪市役所本庁の受付へ提出します。
☆当団体から購入して頂いた場合には、必要書類類をサポートします。
生ごみ堆肥化に取り組んでみたい方への対応例 (講座の開催)
☆ダンボールコンポスト法での、生ごみ堆肥化方法を教えて欲しい場合:
『松阪市清掃政策課』へお尋ね願います:0598-53-4417
『松阪ダンボールコンポストの会』へお尋ねください
☆お一人の場合:
当団体から部材や資材を購入頂く方には、部材受け渡しの際に、受け渡し場所にて、紙芝居方式で要点の説明を致します。
所要時間は15分ほどです。
堆肥化中の現物と堆肥化完成品を見て頂きます。
同時に堆肥化のレシペを渡します。
☆小人数の場合:(mini講座)
松阪市内であれば、両者の協議場所又は指定場所で説明会を行います。
上記場所にて紙芝居方式で要点の説明を致します。
同時に堆肥化のレシペを渡します。
当団体から部材や資材を購入頂く場合には、容器セットの組立作業を一緒に行います。
持参頂きたいもの:クラフトテープとハサミ
所要時間は、紙芝居方式の説明に15分ほど、容器セット組立と基材セットの初期化作業説明で20分程です。
堆肥化中の現物と堆肥化完成品を見て頂きます。
☆グループの場合:
松阪市内であれば、ご指定の場所で説明会を行います。
プロジェクターを使っての説明に加え、容器セットの組立作業と基材セットの初期化作業説明を行います。(約1.5時間)
各人に堆肥化のレシペを渡します。
5,6人を超え、当団体から部材や資材を購入頂く場合には、クラフトテープとハサミはこちらでも準備できます。(松阪市より貸与)
上記の場合、初回用の部材や資材を松阪市が無償支給する場合もあります。
上述の「導入講座」実施後、1~1.5ケ月後に「トラブル対応事例講座」の開催をお勧
めします。
☆説明会開催の謝礼:
当団体から部材や資材を調達される場合には、原則として頂きません。
遠距離で説明のみの場合には、両者が協議し交通費用の負担を頂く場合もあります。