各家庭で出来る生ごみ堆肥化方法
- matsusakacompost
- 8月27日
- 読了時間: 5分
個々の家庭で行うことができる代表的な『生ごみ堆肥化方法』を紹介します。
生ごみを有機堆肥にする際に活躍するのが、私たちの身のまわり(空気中や地中)、
及び体内で活躍している『バクテリア/地球の清掃員』です。
大別すると『好気性バクテリア』と『嫌気性バクテリア』があり,生ごみなどの有機物を
分解(消滅する)し、掃除してくれるのです。
尚、生ごみに含まれる無機物は分解されず、肥料要素の元素が蓄積されことで、肥料機能を持ちます。
【好気性バクテリアを使う生ごみ堆肥化法】
★ダンボールコンポスト法:
準備道具類:
・容器:ダンボール箱 (間口が広く、正方形に近いもの)
・基材(堆肥の素):主材/ピートモスorおが屑(木屑)or竹屑or腐葉土
副材/もみがら燻炭(主材:副材⇒3:2)
・その他:置台, スコップ(小)
設置場所:ベランダor庭先or車庫
日常の作業:
・生ごみ投入前に容器の内部を攪拌する。
・生ごみを一気に投入する。
・再度容器内部をしっかりと攪拌する。(生ごみを散らばす)
・容器に蓋をする。 (虫類が入らないようにする)
日常の注意ポイント:
基材の水分含有量:しっかりと水分を保つ (分解力に影響)
生ごみを投入する前に、基材をしっかり搔き混ぜる。(空気を送る)
一回の生ごみ投入量:
寒い時季:約800gr
それ以外:水分を含み2kgは十分分解する

★LFCコンポスト法(バッグ型):
準備道具類:
・容器:市販の専用容器 (市販品/不織布製手持ち大型バック)
・基材(堆肥の素):市販の専用材料
(ダンボールコンポスト法と類似品)
・その他:置台, スコップ(小)
設置場所:ベランダ
日常の作業:
・生ごみ投入前に容器の内部を攪拌する。
・生ごみを一気に投入する、
・再度容器内部をしっかりと攪拌する。(生ごみを散らばす)
・容器のチャックを閉める (虫類が入らないようにする)
日常の注意ポイント:
基材の水分含有量:しっかりと水分を保つ (分解力に影響)
一回の生ごみ投入量:
約400gr (生野菜等のかさばるものは、容器の大きさより不利)

【嫌気性バクテリアを使う生ごみ堆肥化法】
★キエーロ法:
準備道具類:
・容器:土置き型とベランダ型の2種類が市販されています。(ベランダ型:狭い場所に有効)
・基材(堆肥の素):市販の黒土(水はけがよい)が最適です。
庭や畑の土を使う場合は、粘土質や砂利交じりの部分は除く。
・その他:シャベル、ジョウロ
設置場所:庭先やベランダ(日当たりが良く、雨が吹き込みにくい場所が望ましい。
日常の作業:
・生ごみを埋める溝を掘る。(生ごみの量によって深さを変える)
・生ごみを溝の中に入れる。
・生ごみの上に水をふりかける。
・溝の周りや底の土と生ごみを混ぜる。
・溝を掘った残りの乾いた土を被せる。
・虫よけの蓋をする。
(次の日の生ごみは隣に溝を掘って埋める)
日常の注意ポイント:
野菜屑等は細かく切る。
水を降りかけ過ぎない。
一週間以上経ってから同じ場所に溝を掘る。
雨水が入り込まない様に気を付ける。
一回の生ごみ投入量:
土置き型:約800gr (上限値ではなく好ましい量)

ベランダ型:約500gr

★密閉型コンポスト法
準備道具類:
・容器:専用の容器が市販されています。(容量:15L前後)
・基材(堆肥の素):基材は用いません
・その他:特になし
設置場所:
・1次処理の場合:日が当たらない家の外回り (臭いを気にしなくても良い場所。
・2次処理お場合:庭先。
堆肥化の促進剤:ぼかし(米ぬかにEM菌を混合したもの)が市販されています。
日常の作業:
・1次処理作業:
生ごみの水分を絞って、容器に投入する。
その上に促進剤のぼかしを振かける。
(以上を繰返す)
水気を感じたら、容器の下部にある蛇口を開け、水を吐き出す。
・2次作業:
庭に穴を掘って、容器内の生ごみを土の中に埋め込み、土を被せる。
(1ケ月以上そのままにしておく)
日常の注意ポイント:
1次作業では、できるだけ水を縛った生ごみを投入する。
しっかりと蓋をする。(悪臭の発散を防ぐ)
一回あたりの投入量:約500gr

★設置型コンポスト
準備道具類:
・容器:専用の容器が市販されています。(各種の容器が市販されています)
・基材(堆肥の素):基材は用いません
・その他:スコップ
設置場所:畑、庭先
日常の作業:
生ごみを投入する
その上に周りの土を薄く被せる
ふたを閉める
日常の注意ポイント:
生ごみで容器が一杯になったら、そのままの状態で数か月放置し、生ごみが全て分解し
たら内部の土を出して、生ごみの投入を再開します。
堆肥化中は臭いが発生するので、設置場所には検討が求められます。
一回当たりの投入量:
制限はありません。刈取った雑草なども投入できます。

【参考情報】
★電動生ゴミ処理機
電気で熱風を作り、生ごみを乾燥又は炭化する機具で、生ごみの減量化や悪臭の発生
阻止には有効ですが、これだけでは堆肥化することはできません。
燃えるごみ出し労力の軽減方法としては有効な機具ですが、電気代がかかります。

【参考資料例】
LFCバック法はローカルフーズリサイクリング社の掲示資料を。キエーロ法は藤沢市環境総務課の掲示資料等に、それ以外のネット検索結果と自身の経験を加味して作成しました。
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